東京駅八重洲口ビルへの弔辞

東京駅のもと大丸のビルが去年壊されていて、今年の1月にはほとんどあとかたもなくなっていた。 *1 大丸が入っていたビルでは、クレーの絵を見たり、トーベ・ヤンソン展を見たり、それなりの思い出があって、先日、たまたま近くに立ち寄ったときにすっかりビ…

テン年代とか言いたくないあなたへ+

60年代とか80年代って言葉には、それぞれ明確なイメージが与えられているので、自分が高校を卒業した1990年頃には、「これからいよいよ90年代を自分は目撃するんだな」とかと思ってひそかに興奮したことがあったけど、別に90年代と言ってひとまとめにできる…

「幻聴妄想かるた」とハーモニー

最近は新聞報道なんかで少しずつ話題が広がっている「幻聴妄想かるた」ですが、僕がこのかるたのことを知ったのは、岸井大輔さんを介してだった。妻が曳船の「墨東まち見世ロビー」で店番した日に「岸井さんが買えって薦めるから買ってきた」と言ってかるた…

宮島旅行+

弟夫婦が妻の実家の広島に旅行したいというので三連休妻と実家に行ってきた。 一日宮島で遊んだ。ロープウェイで山の上まで行って降りてきたら夜だった。 商店街のお店の軒先に並んで吊り下げられているランプみたいなものが、きれいだったのでよく見てみる…

カタカナの話―近代日本語に弔いを・番外編―+

私も片仮名は廃止してalphabetを使うのがいいと思ってますけど、次のカタカナについての話は歴史的に考えると不十分で間違った説明だと思われるのでちょっと補足しておきたい。 「かつてカタカナは、漢文を読み下すのに使われていた文字で、男・権威のある人…

ワークショップの起源と流行

このあいだ、岸井さんの曳舟ロビーについてふれた記事でワークショップという言葉について説明を書いた。 英語圏で工房という意味合いの言葉の転用から派生した言葉で、舞台芸術関連では、短期間の一般向け公開講座といった意味合いで使われることが多いよう…

林達夫とスノッブな動物

林達夫芸術論集という本が講談社文芸文庫から出た。さっそく図書館に入ったので借りて読んでいる*1。林達夫芸術論集 (講談社文芸文庫 はK 1)作者: 林達夫,高橋英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品…

還元主義的先入見と諸学の関連について(改稿)

小飼弾がシノドスをバカの集まりと言い切った件にもう一度触れておく。404 Blog Not Found:人文科学者がダメな理由がわかる - 書評 - 日本を変える「知」今回のエントリーの指針を示すなら、こうなる。・誰かをバカと言いたくなったら、必ず、「おまえはバカ…

AMNブロガー勉強会、あるいは「スゴイと言ったら伝わらないこと」+

twitterでAMNの企画があると知ってすかさず応募したのだけど、参加した結論のひとつは、やっぱり今はtwitterが旬、ってことだった。あと、Webって結局、きっかけにすぎないんだな、と思った。それだけに、限りなく有意義にも、限りなく重たいものにも、なり…

ユニクロカレンダー雑感

海外からの注目も高いユニクロカレンダーですが、ちょっと感想を。 http://creativity-online.com/work/view?seed=1ae98bd7 ユニクロ、新感覚カレンダー「UNIQLO CALENDAR」を公開 - CNET Japan実際の風景がミニチュアっぽく、Nゲージのジオラマみたいに見え…

『おかしな時代』―出版編―

おかしな時代作者: 津野海太郎出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2008/10/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見る新日本文学→晶文社→『ワンダーランド』創刊(のちの宝島。VOWのタイトルはワンダーランドに由来)…

人文的教養と軽蔑+

書評を読めばダメな理由がわかる―二つの「知」と古臭い感性+8 - 白鳥のめがね で触れた はてなブックマーク - 404 Blog Not Found:人文科学者がダメな理由がわかる - 書評 - 日本を変える「知」 について。次のような言葉が出てくる。 自然科学者たちの、…

「私バカだから」 ―「コンテンツ」/「消費」/「唯物論が欠けている」―

短大で非常勤講師をしていた頃、受講生の中に気の合う子たちがいて、卒業してから、ときどき家に遊びに来ていた。彼女たちは自分たちの飲みたいものを提げて来る。私には安い、でもけっこう美味しいワインを持ってきてくれる。そうしてちゃんと電車があるう…

「ケブンッリジ大学の研究の結果」とその教訓について+6

「ケブンッリジ だがいく」の研究結果として単語の最初と最初の文字があっていれば順番が違っても言葉が読める、というコピペが流行した。実のところ「最初と最後の文字さえ合っていれば読めてしまう」というのは正しくない。2003年に英語圏で流行したコピペ…

編集者と蜜月の件

このあいだうまれてはじめて「マガジン」買いました。福満しげゆきの短編が載ると聞いたので。マガジンに載った件の『東村山あたりの夕日』ですが、福満の良いところがうまく出ていて良かったですね*1。初期の居候老人猫ものとか、彼魚とかみたいな、とぼけ…

2008年に書いたこと

多くの人に読んでほしいと意識して書いた一年でしたが。もっと読んで!という気持ちでこの一年に私が書いた文章からいくつか。ブレイクしないポタライブの何度も見た人に薦めたい見方 馴れ合ってばかりではつまらないし、内輪に外の世界の風を吹き込むのが創…

大阪帰り

東横インに泊まって国立国際美術館に寄って帰ってきた。大阪は、どこか横浜に感じが似ているような気がした。 �������۔��p�ف@NMAO ほとんど地下の美術館ってことでできたとき話題だったので行ってみたけど、建物そのものにはそれほど感銘を受けず。中国現代…

大阪行き

これから着替えて新幹線乗って大阪に行きます。コモンカフェに行きます。 http://www.talkin-about.com/cafelog/?itemid=788 バッグに『日本語が亡びるとき』とルソーの『演劇について』をつめてでかけよう。

不動産の産む動き #2

久しぶりに岩原さんのブログをチェックしたら、うらやましげな記事が・・・・。 ええまったくの素人さんご夫婦。奥様は各店舗でcafe修行などされているカフェマニアックな方でもあるのですが、お店の経営となるとまったく未経験と、お店探しも初めてなら内装…

谷保→保谷プロジェクト#4 平林寺行き

一年前の今頃、引越し先を探していた。二階建ての一軒屋で家賃が安いところを探していた。そして今の家に引っ越して今に至るのだけど、不動産屋の営業マンが運転する車にのって、朝霞や志木をめぐり、練馬区のあたりまでぐるっとめぐった一日があった。その…

ブログ通信簿

たしかに、私の中には27歳女性司書が生きているきもします(笑) 最新10件で評価って、まあ、技術的な限界もあるんだろうけど、お遊びとしてはそれで十分ってことか。

脳内メーカーの奇跡/『ハンター×ハンター』雑感

日付はでたらめですが。 菊地成孔に 寂しいを加えると大友良英になり 2007-09-22 と。これは奇跡的。kingworldさんの『ハンター×ハンター』の感想もちょっと気になる。 共存の余地ができたことによって、蟲はたんなる脅威ではなくなっている。ぶっちゃけ、に…

『沈黙のトークショー』がらみで

米光さんがコトリコさんとコミュニケーションしてた*1。気になる話題だったので、自分なりに論点整理してみた。 「相応の対価を得られるように」には、とても同意です。ただしその対価は、給料ではない(もしくは給料だけではない)という部分が、大切になっ…

『沈黙のトークショー』にちなんで

モーリス・ドニ バッカス祭 | REMOVEプレイとか本番とか言うと、ついエロいことを考えてしまいますが。沈黙のトークショーを聞いてあれこれ思ったことを書いてみる(結論なし)。http://www.miyadai.com/index.php?itemid=687 宮台さんが言っている「…

IKEAのある風景

IKEA創業者の評伝 - 白鳥のめがね で書いた本を読んだとき、スウェーデンの社会民主党が推し進めた、団地の促進政策に、IKEA的なシンプルモダン安価家具がマッチしたって話が出てきて興味深かったのだけど、船橋のIKEAとその周りの風景は、ほんとにIKEA的な…

警察で

麻生でてこい!!リアリティツアー救援会ブログ デモをすると警察がひどいということがわかるという・・・。

オバマで

あの人は何言ってるかなとおもって読んでみた。まあ、楽観はできないよねということで。アメリカはどこへ行くのか - 内田樹の研究室オバマと今後の米国(田中宇)2008年合衆国大統領選挙:変革の行方は?: 暗いニュースリンクまさか、小浜市の蛮勇が日米関係…

不敬とは言え

TVCM見ながら「なんでもパチンコになるねー」という話から、「パチンコ昭和天皇」とかどう?という雑談をした。

ふくよかなマネキン

川越祭りで撮影。

借金とは言え

こんなキーワードで見にきた人がいた。 小室哲哉 ウシジマ - Google 検索ウシジマくん「プロデューサーくん」編ってまあ、いくらでも展開できそうだけど、小室サンの場合は桁がちがいますから。