2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

について(承前)野島秀勝の場合

今回は ライオネル・トリリング『と』野島秀勝訳(法政大学出版局) ISBN:4588002686 の「訳者あとがき」から。 「人間がもっともリアルな状態に肉薄し得るのは、われわれすべてに共通なのなかにあるのではなく、むしろ霊的権威に依存する倫理的魂の葛藤の瞬…

遅ればせながら参考文献表

ジンジャンの『RとJ』についてのレビュー http://www.jade.dti.ne.jp/~stspot/Mag/28th.htm を書いたとき、参考文献リストを付けようかなと思って、でも英語の本だし、いろいろ煩瑣だし、やめておくか、ということに結局なったのだけれど、それでも手の内を…

ポツドールのアニマル

10/8ポツドールの公演「ANIMAL」*1を、三鷹芸術文化センターに見に行く。映像では見たことがあるがポツドールを舞台で見るのは初めてだ*2。開演前からギャングっぽいヒップホップが流れている。開演すると、イントロ映像からスタート。劇団名や暴力を暗示す…

グッゲンハイム美術館展に行ってきた

メルロー・ポンティのセザンヌ論を読むゼミの先生が繰り返し話題にしていたので、見に行ってみた。印象派からポップアートまでの主要な画家のを並べましたという感じで、そんなに派手な作品は無かったけれど、さすがに粒ぞろいで、近代から現代までの流れを…

イマージュ・オペラのマーカイム

10/4月曜日、阿佐ヶ谷ヴィオロンにイマージュオペラ=脇川海里の公演を見に行く。 スティーヴンソンの文学作品にインスパイアされた作品ということだったけれど、確かに、世界に安住できない存在が、世界との不和、その乖離に懊悩する、といった主題が垣間見…

未来の心ゆく姿をば(折口信夫「文学を愛ずる心」)

なんだか気がふさいでシューティングゲームをしていると、アザラシが応援してくれる朝