1999-08-01から1ヶ月間の記事一覧

二人のルートヴィッヒ

1999年の夏に、東京の伝統ある語学学校、アテネ・フランセで開かれた上映会で、ハンス・ユルゲン・ジーバーベルクの「ルードヴィヒ二世のためのレクイエム」を見た。ソンタグの評論を読んで以来ジーバーベルクの作品を見たいものだと思っていたが、めったに…

身体と遠近法−「恋スル身体」展の感想

99年夏に宇都宮美術館で開催されていた「恋スル身体」展では、最近のメディアの革新によって変容した知覚をテーマに含んだ現代美術の作品が集められていた。その展覧会で、写真をコンピュータで加工した作品を作っているやなぎみわの作品を初めて見た。以下…

ガリン・ヌグロホの「枕の上の葉」について。

インドネシアの映画監督、ガリン・ヌグロホの映画「枕の上の葉」を99年夏、岩波ホールに見に行った。ともかく、主演の少年達の存在感はすごかった。悪ガキどものふてぶてしい風体だ。 インドネシアの都市「ジョグジャカルタ」で実際に路上で暮らしている少年…