2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パフォーの康本雅子を見た

康本雅子さんって、僕にとってはひとつのメルクマールみたいな存在で、康本雅子さんがソロで注目を集めたころが、ちょうど僕がダンスをあまり見なくなった時期だった。ニブロールのドライフラワーは見たので、それに出てたという、康本さんのダンスを舞台で…

西郷信綱追悼

西郷信綱が亡くなった。古事記注釈も未読だけれど、『日本古代文学史』の初版以降3バージョンを比べ読みしてみたりしたこともあるので、感慨深い。 『万葉私記』を読むと、西郷信綱が古典の世界にのめりこんで行ったきっかけに、斉藤茂吉の『万葉秀歌』を読…

IKEA創業者の評伝

家具業界にかかわっているというわけでIKEA 超巨大小売業、成功の秘訣作者: リュディガーユングブルート,R¨udiger Jungbluth,瀬野文教出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ …

ゆるふわ愛されポストモダンとか

http://d.hatena.ne.jp/Bushdog/20080301/p1 を読んで、いろいろ思うところあった。当時高校生の私はわけもわからず文庫になった『逃走論』を読んだりして、「コード」ってどういう意味だろうとかぼんやり考えていたりした。『Ev.Cafe』も読んで、こっちはわ…

おいらに関する噂

知人のダンス批評家氏がこんなこと書いてたのに気がついた。 若手の舞踊批評家の中ではアンダーグランドで活動する柳沢望が短歌を志し活動をしていたりする。 歌を作る - yukihiko yoshida’s dance writing:tokyo dance diary ディープラッツに関わっていた…

細野さん、山に涙する、の巻

先週と今週と、珍しく第二次大戦後の楽曲がたくさんかかりましたよ(どんだけ古い曲いつもかけてんだという話ですが)。スライの来日公演とか、ブライアン・ウィルソンの新譜とか、くるり主催の京都でのイベントに出て小田和正と初めて話した話だとかにから…

岡田くん、演劇に教養が偏るの巻

今週は、日本の小説を翻訳すると・・・・という話題でゲストは講談社インターナショナルのマイケル・ステーリ氏。「村上春樹がヨーロッパで売れるのは、シェイクスピアとかギリシャ悲劇とかの背景があるからわかるんですけど、アメリカで人気って思わなかっ…

世界のナベアツのアホになる3について(1)

世界のナベアツの3のネタは、それ自体としては、障害者を差別するものではないと思う。むしろ、差別していないと積極的に評価することさえできる。悪意ある仕方でナベアツのネタを利用したがる人間もいるかもしれないが、それはナベアツの評価とは別の問題…

『劇場の廊下で』

戸井田道三の『劇場の廊下で』という本を読んだ。時代の転換点を印付けられた本。身についた知識と経験の裏打ちのある雑多な語りによって、読者に思考を促す、散文の理想を体現したようなコラム集*1。劇場の廊下で (1981年)作者: 戸井田道三出版社/メーカー:…

ザヴィヌル忌

早いものでジョー・ザヴィヌル没後一年です。 http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20070912/p1ジャコ・パストリアスがいた頃のウェザー・リポートが一番良いっていうのに異論は無いんですけど、私が一番好きなウェザー・リポートのアルバムは「ミステリアス・トラ…

家具職人のいた東京

クラシック家具―デザインと製作 (1975年)作者: 鳥海義之助出版社/メーカー: 理工学社発売日: 1975メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見るを読んでいたら、新橋あたりの「烏森から田村町の中通りの舗道に」赤レンガが敷かれていたあたりが、「東京の家…

『西洋家具ものがたり』

家具がらみの仕事に携わることになったので読んで見た。西洋家具ものがたり (らんぷの本)作者: 小泉和子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/02/16メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る日本の西洋家具受容史をたどるコラ…

『マンガは変わる』伊藤剛著

『テズカ・イズ・デッド』をやっと昨日読み終えました。議論が錯綜した本で、抽象化とか図式化とかの水準がしっちゃかめっちゃかで、苦労してフロンティアを開拓したんだなって感慨が残るけど後世に読むひとにとっちゃやっかいな本だろうね。すごく短いスパ…