続きのブログなど

「白鳥のめがね」は、もう更新しなくなっているのでその後書いているブログなどをまとめておきます。 続きのブログ記事はこちら。 http://blog.livedoor.jp/plankblank/archives/487019.html 書評や芸術作品について書いていた。 その後、日記的な内容を次の…

クロムモリブデン『恋する剥製』

クロムモリブデン自体はじめてみるけど、名前は聞いたことがあった。作風としては、すこしスタイリッシュで軽快だけど、基本は王道の小劇場スタイルというか、80年代以降の良くあるタイプの演劇の範囲に収まっているとは言えると思う。だから、僕みたいな観…

鰰[hatahata]『動け! 人間!』(「深海魚」)

昨年のりたーんずでは、神里さんと白神さんが一押し二押しの自分だったので、ふたりのユニット鰰はだいぶ楽しみにしていた。鰰ははじめ「神々」という名前で発表されていたけど、それが鰰に変わることも含めて、楽しんでいた。「深海魚」を一回だけみた。 ht…

百景社『しらみとり夫人/バーサよりよろしく』

SENTIVAL!の参加作品ということで、見に行った。 http://pull-top.jp/sentival.htmlテネシー・ウィリアムズの短編を二本連続上演するもの。 百景社を見るのははじめて。利賀村の流れという印象は強かったけれど、どこかポップな諧謔みたいなものがあるよう…

アップリンクで「文(かきことば)」

PLAYWORKS#4 『文(かきことば)1』の二日目を見た。 PLAYWORKS#4 『文(かきことば)1』 | PLAYWORKS岸井大輔ブログ - 楽天ブログ「文(かきことば)」は、今までのスタジオでの試演会を何度か見てきていて*1、ソロとしては伊東沙保さんが昨年の渋谷で上演…

演劇ユニット「.5」の『ダブル』

.5(てんご)の『ダブル』を見に行った。吉祥寺のハモニカキッチンの屋上テラスで上演という企画。一度、あそこで飲んだことがあったので、改めて親しみ深い時間だった。澄井葵さんとは岸井大輔さんのワークショップを一緒に受けたのをきっかけに、岸井さん…

セシル・バルモンド展

ツイッターで盛り上がっている人が居たので、気になって会期末だし、ナデガタの前に見に行ってみた。 「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界:イントロダクション|東京オペラシティ アートギャラリー 自分としては、ほとんどひっかかるも…

ナデガタの美術館開放

Nadegata Insatnt Party(中崎透+山城大督+野田智子)*1による“Closing Museum,Opening Party"で上演された練馬美術館での市民劇「ひらいて とじて その手を上に」を見てきた。 Closing Museum,Opening Party@練馬区美術館 : Nadegata Instant Party当日…

フランケンズ『スピードの中身』

次の公演を公園に見に行った。 中野成樹+フランケンズ2010新作公演 『スピードの中身』 2010年3月20日(土)〜3月21日(日・祝) 会場 所沢航空発祥記念館 PR・解説 堅苦しいイメージの海外戯曲を、原作に敬意を払いつつ、今の我々の物語に仕上げる『誤意訳』な…

「増山士郎作品集 2004〜2010」@現代美術製作所

何の前情報もなしで見に行ったけど、いろいろ社会との関わりかたをコンセプチュアルというかドキュメンタリー的にというか、切り取った作品だった。まるで風俗店の看板みたいな「恥ずかしい姿見放題」という立方体のピンクの看板があって、のぞき窓があって…

渋谷友香理展@スタジオ・シェッラハル

http://www.lazur.jp/siellaharun.htm 泰货网ほんの少しの光が、隙間からもれたり、木箱のオブジェのような手作りらしい照明器具からもれていて、ほとんど真っ暗な部屋の中に入るときには「目が慣れるまで時間かかりますよ」といわれる。部屋をうろうろする…

『橘館』で『ユリ 愛するについて』

『橘館』で見ました。 コミュニティシネマ『橘館』ブログ 私も作品紹介2『ユリ 愛するについて』アート系のプライヴェートなドキュメンタリーとして、手法としては飛びぬけているというわけでもないかもしれないけれど、ゆるやかに時系列を追いながら、説明…

「メイエルホリドとわたしたち ―映画『白鷲』を見ながら」

早稲田の演劇博物館でやってたメイエルホリド展の関連企画に出かけた。ついでに展示も見て演博で調べものしようかなと思ってたけど、結局講座だけ参加して帰った日*1。 関連演劇講座「メイエルホリドとわたしたち ―映画『白鷲』を見ながら」 第一部 メイエル…

チェルフィッチュ『私たちは無傷な別人であるのか』についての私見

3月22日、演劇サイトPULL(http://pull-top.jp/)でのライブトーク*1でチェルフィッチュ『私たちは無傷な別人であるのか』を取り上げる予定なのだけど、その前に自分の今の時点の感想を簡単にまとめておきたい。 主な登場人物 『私たちは無傷な別人であるの…

根岸由季さんのソロを見る

根岸由季さんとは縁があって、かつてディープラッツのダンスがみたい!新人シリーズの審査を担当してたときビデオで見たのが最初だった。そのときは、よくわからないけどなんか独特なものを持ってそうな人だな、と思って推したら、その年の賞を取ったのだっ…

リズム三兄妹(再演)

岡崎芸術座の『リズム三兄妹』を見る。 http://okazaki.nobody.jp/next.htm http://okazaki.nobody.jp/rhythm/初演は、DVDをちらっと見たことがあるけど、この作品を舞台でみるのは初めて。昨年の『ヘアカットさん』が続編のような位置にあるのかな、次の作…

イラクとチュニジアの演劇を見る

ご招待いただいたので、タイニイ・アリスで二本見る。++Alce today++ Mustheel-alice fromバグダッド 「Abu Ghraib―アブグレイブ刑務所」 ☆演出= アナス・ヘイテム 「イラクのバグダッドからムスタヒール・アリスが日本には珍しいセノグラフィー演劇を引っ…

OM-2「作品No.7」について

ワンダーランド wonderland – 小劇場レビューマガジン関連してTwitterにつぶやいたことをまとめておきます。 全力で危うさに憧れる普通の人がいろいろしながらただ舞台にいる という点で OM-2 はずっとおんなじことしてるな。 6:51 PM Feb 13th yanoz on Twi…

東京駅八重洲口ビルへの弔辞

東京駅のもと大丸のビルが去年壊されていて、今年の1月にはほとんどあとかたもなくなっていた。 *1 大丸が入っていたビルでは、クレーの絵を見たり、トーベ・ヤンソン展を見たり、それなりの思い出があって、先日、たまたま近くに立ち寄ったときにすっかりビ…

誰もいない土地 いない人―NO MAN'S LAND展と画廊男―

壊される予定の建物に展示を行う。 TAB イベント - 「No Man’s Land」展 それまで立ち入れなかった建物が展示スペースとして公開されるということで、気になってでかけてみたのは三条会を見に行く前にすこし時間があいていた日だったけれど、出かけてみると…

コンテンポラリーダンスの一つの時代(覚え書)

國吉和子さんの「舞踊とモダニズム」という副題をもつこの本は、「舞踏(Butoh)」をキャバレーやショーでのダンスも含めたモダニズム的な舞踊の流れの果てに歴史的に位置づけて文脈を示すという本なのだけど、最後に「コンテンポラリーダンス」という言葉に…

ダンスみたい新人8(J)(その寸評)

結局、3組を見て終わったダンスがみたい新人シリーズの8回目。私は元実行委員かつ元審査員なので通し券でご招待いただいてました、が。 では、最終Jグループの三組について、簡単にコメントしておきます。 http://www.geocities.jp/kagurara2000/s8.html シ…

『Dropping - by』で食べて遊んだ

PlayAwayへの出演が記憶に新しい河村美雪さんの作品『Dropping - by』を初日にみた。 サブタイトルは「触れられる以前に消える自由を持っている。」。 河村さんの作品を見るのははじめて。予約すると、「パーティに参加するつもりで気軽にすごしてください」…

三条会の『S高原から』(2)

三条会がこないだ上演した『S高原から』を初日に見たわけだった。 三条会の『S高原から』(1) - 白鳥のめがね 前回はパフォーマンスや演技の魅力に触れつつ語ってみたわけだけど、今回は演出のレベルでこの上演のよさについて考えてみたい。平田オリザの『S…

ダンスみたい新人8(E)(寸評)

die pratze 毎年恒例のダンスコンペ「新人シリーズ8」のEグループを見た。 http://www.geocities.jp/kagurara2000/s8.html 以下出演順に簡単にコメントする。 COLONCH 『the 8th day』 白いワンピースのダンサー1人と、茶色のワンピースのダンサー4人によ…

三条会の『S高原から』(1)

三条会の『S高原から』初日を見た。 ◎三条会『S高原から』 平田オリザ 作 関美能留 演出1月17日(日)14:00/19:00 1月18日(月)19:00 ◆会場:下北沢ザ・スズナリ◆出演:大川潤子、榊原毅、立崎真紀子、橋口久男、中村岳人、渡部友一郎、江戸川卍丸(劇団…

シンチカ展

オオタファインアーツに出かけてシンチカ展(無料)を見てきた。PV風のCGアニメの投影を中心に、モビールっぽく道路の反射板をぶらさげて、あとは音響と光だけで構成されたシンプルな空間だった。 ギャラリーでのインスタレーション的展示だけど、耳に心地よ…

ポストダンスと言ってみる−ダンスみたい新人8(A)―

ディープラッツが毎年やってる「ダンスがみたい!新人シリーズ」の8回目、Aグループに荒木志水さんが(名前が荒木志津に変わるそうだけど)出ていたので見てみようと思って出かけてみた。 荒木さんの上演は荒木さんならこれくらいのことはやるだろうなという…

テン年代とか言いたくないあなたへ+

60年代とか80年代って言葉には、それぞれ明確なイメージが与えられているので、自分が高校を卒業した1990年頃には、「これからいよいよ90年代を自分は目撃するんだな」とかと思ってひそかに興奮したことがあったけど、別に90年代と言ってひとまとめにできる…

配置ガールと森がある(続き)

この日、けのびの試演会を見に行こうとして方南通りをさまよっていたら、神村恵さんとばったり会ったので、チラシを忘れて会場がわからない僕は、なんとなく神村さんと一緒に会場にたどり着いた。 けのび公式サイト:当日とエ−ルその日、前エントリー「配置…