2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

AGUA GALA の『HM/エイドス』

ハイナーミュラーフェスティバル、うずめ劇場はフィリップジャメ上映会を優先して見なかったのだが、結局、変な意地でその他の公演は(はじめからぜんぜん期待してないものも含めて)全部みてしまいそうだ。そんな暇ないはずなんだけど・・・。というわけで…

練肉工房『ハムレットマシーン』

青山ブックセンターでの素晴らしい吉増剛造写真展を見てから、その足で麻布ディプラッツに向い、練肉工房の『ハムレットマシーン』を見る。初演の時も見に行っていて、あまり面白いと思わなかったのだけど、初演の印象を思い出しつつ改めて見た感想は、基本…

手塚夏子+黒沢美香=『天才少女スミレ』

手塚夏子と黒沢美香が競演する、というのは、黒沢美香(と、出口→氏)が中心となった「偶然の果実」の企画に手塚夏子さんが参加していたこともあったから、いかにも当然の成り行きという印象ではあったけど、「いよいよか」なんて風に期待を募らせていたのは…

フィリップ・ジャメ「ダンスする肖像 日本編」

東京日仏学院でフィリップ・ジャメの「ダンスする肖像 日本編」上映会を見る。世界各地の様々な人(プロのダンサーではない人々)に、愛の出会い、幸福、不幸、恐怖、などといった言葉から考える事柄についてインタビューし、それらの感情を身振りで表現して…

クワトロ・ガトス公演 『in/out-there』 についての一記述

クワトロ・ガトスの公演、in/out-thereを見に行く。10年近く前には、都内でもっと頻繁にクワトロ・ガトスの公演を見る機会があったが、最近は都内で見られる機会も少ないので、じつに久しぶりに観た。今回の公演は、中央大学にある中規模のホールで、横長の…

新人類人猿 『ハムレットマシーン』

金沢の劇団「新人類人猿」によるHM/Wフェスティバル参加作品。麻布ディプラッツで見る。とても洗練された演出だった。でも、それだけだった。 結局、いまや因習的(conventional)となってしまった演劇様式をなぞっているだけとしか見えなかった。冒頭、コー…

チェルフィッチュ『マリファナの害について』

一人芝居ということで、タイトルはチェーホフの『煙草の害について』のもじり。おもむろに舞台に登場した女の子が、待ち合わせに遅れてきた友人の女の子の話を始める。待ちながら見ていた、路上でパンフレットを配っている男の様子を語ったり、待ちぼうけを…

地点『三人姉妹』

音節レベルで台詞を分断し、別々のイントネーションを与えるという特異な発声法と、静止した姿勢に半ばひきつったままの表情で緊張感溢れる身体演技とによるチェーホフの『三人姉妹』。 省略を施しつつ、全体のプロットは保存されていて、時系列は元の戯曲通…

ペピン結構設計の「マルチメディア」

STスポット周辺で活動しているグループにちょっと関心を持っていて、この劇団のこともちょっと気になっていた。前にも、この劇団も参加したオムニバス公演を見たことがあって、そのときはあまり気に入らなかったのだけど、そのときの作演出は、主宰者の石神…

劇団とっても便利の「オペラハウス」

「とっても便利出版部」から出た本(マルクス関連だったり、ゴダール関連だったり)をみて、なかなか面いことをやっている人たちなのかな、と前から気になっていたので見に行ってみた。内容的には特筆するべきこともない。サスペンスある展開が、最後には意…

ヌーヴェルじゃないプレルジョカージュ

新国立劇場にプレルジョカージュの二作品を見に行く。以下に、見ながら思った事など。 ・ヘリコプター シュトックハウゼンが、ヘリコプターに弦楽四重奏団を乗せて録音したっていう曲に振付けた作品。なんか、この音楽もコンセプト的にはばかばかしいと思う…

近文研『二人静』を見る

能の『二人静』をテクストとしてそのまま使った(いわゆる謡曲を台本とした)現代演劇の公演。 音楽は鼓や笛はなくて、津軽三味線のデュオ。俳優二人に舞踏のダンサー一人が出演。台詞の発声は、能の謡い方ではないのだが、擬古的な朗詠調のものだったりする…

劇団態変を見る

新宿の劇場、タイニイアリスに劇団態変の公演を見に行く。身体障害者だけの劇団として有名で、何年か前TBSで紹介しているのを見たこともあったが、舞台を見たことはなかった。一度は見ておきたいと思って足を運んだ。 それぞれの障害の程度や種類は様々で、…

Asia meets Asiaでイランとバングラデシュの演劇を見た

Asia meets Asia 演劇祭を見に行く。バングラデシュはダッカの劇団Center for Asian Theatre の『Urubhangam』とイランはテヘランの劇団Theatre Baziの『The Mute Who Was Dreamed』の二本。上演後の交流会にも居残る。 バングラデシュの作品は、マハーバー…

輪舞、リミックス(下書き)

STスポットに、ドラマリーディング「ラ・ロンド」を見に行く。 シュニッツラーの、男も女も浮気者、といったノリの戯曲を、複数の劇団が二話ずつ演出するリーディング公演。 ぽかりん記憶舎は見たことなかったので、気になっていたが、まあ、たしかにうまい…