2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

こう見えた『古道具 中野商店』

川上弘美の小説は、濃密な気配の交流が可能な関係や場所や場面を描き続けてきた、と、とりあえず言ってしまって良いと思う。例えば、「神様」における、「くま」と語り手との関係とか、『センセイの鞄』におけるツキコさんとセンセイとの関係というのは、そ…

『はぐれ刑事純情派』が終わりましたね。

『はぐれ刑事純情派』は、カメラワークとか、見事な職人芸で見ていて気持ちが良い。役者の立ち位置が変わった後微妙にカメラ移動したりアングル変えたりするのが、見事に決まる。この日の最終回でも、「路上でヤク中であばれてる青年を主人公の人(名前忘れ…

オンライン読書会をちらちら

オンライン読書会をしている人たちがいるhttp://www.ehmtm.com/PukiWiki/pukiwiki.php?%A5%AA%A5%F3%A5%E9%A5%A4%A5%F3%C6%C9%BD%F1%B2%F1 読んでるもの 寝ながら学べる構造主義(内田樹) 形式的に決定不能ないくつかの命題について(K.ゲーデル) 魂の労働…

タテヨコの「すくすく」

タテヨコ企画 http://tateyoko.com/ の公演、「すくすく」を見に行った(6/27夜の回)。お値段がおてごろだったということもあるけれど、本物の幼稚園を借りて公演しているというのにも興味を持った。街で公演するポタライブとか 元学校の教室を使った a rou…

a round の『青の辺りまで、暮らす』

a round の『青の辺りまで、暮らす』を見た(6/25昼の回) a round 活動日記 「世田谷ものづくり学校」は、小学校の校舎を改装してデザイン系などのベンチャー企業に貸し出したりしているわけだけれど、今回「a round」というグループの公演会場となったのは…

ねーねーミュージカルバトンの「原作者」ってだれー?

忙しい歌人の皆さんにバトンを渡すオカザキなをさんと、文章を書き始めると止まらなくなってしまう脇川さんからバトンが渡ってきた。この機会に、仲良くしてみたらいかがでしょうか。オカザキさん、脇川さん。テキトーに答えておくかな1、 Total volume of …

reading baton

こういうイベント事を消尽してどうするという気もしますが。♪ご同輩〜、ご同輩! ■お気に入りのテキストサイト(ブログ) 白鳥のめがねよく読みます。■今読んでいる本 白川静『漢字百話』(中公新書)古い版で。 『続 塚本邦雄歌集』(現代歌人文庫) 山口・…

虹の絶巓/塚本邦雄追悼

タダ コノマボ ロシノモニフクサン これは、高柳重信の句集『伯爵領』の扉に刻まれている言葉で、電文を装った上でヴィリエ・ド・リラダン伯爵の言葉として引かれている。これについて、塚本邦雄は「他界からの飛電碑銘の暗澹たる翹望が私の心を打ってやまぬ…

枡野浩一x正岡豊トークライブ

枡野浩一x正岡豊トークライブを新宿のロフトプラスワンに聞きに行った。前半は『四月の魚』(個人的にずっと「しがつのさかな」って読んでいたけど、今回、「しがつのうお」って読むと初めて知った。)出版のいきさつとか、短歌を離れて俳句の世界に飛び込ん…