2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

文楽の音楽性、それと、歌舞伎の絵画性

9/16に、国立劇場に文楽の公演(夜の部)を見に行った。いろいろ縁があって、さそわれて見に行ったのだった。演目は『恋女房染分手綱』(こいにょうぼうそめわけたずな)。公演にはいろいろと感銘を受けたりしたのだけど、古典芸能は、オペラとかバレエを見…

誰のために「国宝」を守るのか?(小松左京『こちらニッポン…』)

おとといの土曜日はマラソンリーディングに行った。雪舟えまさんの朗読に感動。昨日は歌(の)葉新人賞の公開審査会を見てきた。思ったとおり(願ったとおり)の結果。歌集が今から楽しみです。

韓国・地球演劇研究所「ワーニャ伯父さん」

チェーホフの作品を、再現的なリアリズムで上演する作品だった。字幕がテンポはずしまくりで、寝不足で疲れていたので、二幕までみれば十分と思い、休憩中に帰ってしまった。というわけで、今回は勝手な感想を書くのみです。韓国語のリズミカルな響きは心地…

ジンジャントロプスボイセイの「かもめ」(初日に見た)

チェーホフの『かもめ』を、自殺する主人公の回想として圧縮凝縮して演出。視覚的には、簡素に様式化され、キャラクターのそれぞれもパターン化され誇張されたコスチュームでねじくれた身振りをする。そうした仕方で、登場人物たちの俗悪さだけが強調されて…

短歌の鬼

先週、現代詩手帳の春日井健追悼特集を購入ISBN:4783718598。読み進めているところ。 私は、亡くなって初めて、その存在の大きさを知った。歌集では、『白雨』をちょっと読んだことがあるだけだ。加藤治郎氏の追悼文を読んであやうく泣きそうになった*1。春…