2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

図書館の廃墟で響く声 PortB『荒地』

PortBの『荒地−演劇的インスタレーション』と題した催しを見に行った。移転が終わって取り残された旧豊島区中央図書館の「廃墟」の中で、戦後派の現代詩を朗読した音声や、戦争をめぐる証言のインタビュー音声をスピーカーから流すという一種のイベントだ。 …

ケータイ小説的とカタカナのリアル

TV

若手の俳人として注目されていて『現代詩手帖』でも連載している高柳克弘さんのページをなんとなく見たらドラマ『ラスト・フレンズ』のことを気にしているのが(こういうと失礼かもしれないけど)面白かった。 ・「ラスト・フレンズ」は一回見たけど、面白く…

さいきんオギーのブログが素敵で心和みます

http://ogihara.cocolog-nifty.com/数年前の一時期、更新されない頃があって、そういうこともあって読まなくなっていましたが、久しぶりに見てみたら最近はほぼ毎日更新されているんですね。しばらく前にもうなんか短歌って騒々しくっていやだなーとおもうよ…

服と新鮮

副都心線が開通したので、昨日私も定期を変えました。明日の通勤で初乗車。ところで新しい言葉に漢字変換が追いついてないってことで「服と新鮮」て変換されることを話題にしている人が多いみたいですけど、すかさず対応しているGoogle。 服と新鮮 - Google …

ニュースと写真

例の秋葉原の通り魔事件ですが。月並みな感想だけど、若い記者とかが事件の現場に出ているととてもはりきっているみたいではつらつな感じだなあと思う。屈託無くメディアの欲望を体現できてしまうようでないといまどきそういう職にはつけないんだろうか。ほ…

『現代短歌分類辞典』(2)

先日書いた、二代にわたって刊行され続けた短歌辞典が、結局その先どうなったのかの話。 http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20080303/p1 の続きです。一生かかって『現代短歌分類辞典』のア行を50巻以上刊行し続けてア行の完結を見ずに死んでしまった父の事業を…

花山周子第一歌集批評会の件

私が短歌に関心を持ったきっかけは、妻が短歌を作っていたからなんだけど、妻に誘われたので先週末、花山周子歌集『屋上の人屋上の鳥』の批評会に行ってきた。件の歌集をまだちゃんと読めていないのだけど、きちんと読んでみたくなる様に歌人の魅力や位置と…

法の砂漠で隣人であること ver.2

さて、上の引用はその本の「法の砂漠」という論文から引いたもの。カントの『永遠平和のために』などを主軸にして、カントが行った国際法についての議論を、カントの批判哲学全体の射程に位置付けて論じているのですが、今回読んでみてとても啓発的だった。…

重みというなら単位であらわせ

田中角栄が演説でやたらと数字を使ったという逸話があるそうですが、言葉なり文章なりに説得力を持たせるのに欠かせないのは具体性だというわけです。で、わが身を振り返ると・・・ 「死刑があるべき理由」を考える人は国際刑事裁判所があるという事実、その…