映画

『橘館』で『ユリ 愛するについて』

『橘館』で見ました。 コミュニティシネマ『橘館』ブログ 私も作品紹介2『ユリ 愛するについて』アート系のプライヴェートなドキュメンタリーとして、手法としては飛びぬけているというわけでもないかもしれないけれど、ゆるやかに時系列を追いながら、説明…

「メイエルホリドとわたしたち ―映画『白鷲』を見ながら」

早稲田の演劇博物館でやってたメイエルホリド展の関連企画に出かけた。ついでに展示も見て演博で調べものしようかなと思ってたけど、結局講座だけ参加して帰った日*1。 関連演劇講座「メイエルホリドとわたしたち ―映画『白鷲』を見ながら」 第一部 メイエル…

DANCE FILM VARIATION(G)雑感+

ダンストリエンナーレ トーキョー2009の関連企画として、ダンスの記録映像などが上映されるというので出かけてみた。 DANCE FILM VARIATION見たのは次のプログラム。 ポストモダンダンス 知人が日記に書いていたので、今日一日しか上映しないって限定感につ…

緒形拳追悼

さいきんテレビでみかけているとすごくやつれている印象だったので、やっぱり闘病されていたのか、と思いました。緒形拳さんというと、まず、『復讐するは我にあり』を思い出します(「楢山節考」はまだ見てない)。ミヤコ蝶々さんはじめ、殺されていく脇役…

『船、山にのぼる』と『船をつくるはなし』

映画『船、山をのぼる』がアンコール上映されるとのこと。 ??????????? ????? -DVD??????- この機会に、4月にユーロスペースで上映されたとき見たことを思い出しながら感想を書いておきたい。※予告編 本作は、広島県北東部・灰塚を舞台にした壮大なアート・…

『魂のジュリエッタ』の舞台性と映像性

今日は『魂のジュリエッタ』と舞台的って何かということについて少し考えた。劇場的な悪夢からフィルム的現実に目覚めるという映画だと思うのだけど、そういう対比が映画化されるということ自体、映画というものがフィルムと劇場性の根深い絡み合いから成り…

スーパーマンを巡って

こないだ某FM局でKISSのインタビューを流していて、ライブで花火とか火花とか大量につかってオーディエンスはやけどに要注意だけと俺たちはスーパーマンだから大丈夫だと訳していた。なんかスーパーマンの映画をリメイクするらしいですね。考えてみるとスー…

キノ・バラージュ:イメージズ・フェスティバル・セレクション

この日、以下の案内を受け取っていたので、見に行った。 ■□■□ KINO BALAZS information □■□■ 第117回キノ・バラージュ/2005年9月17日 14:00-17:00 ●テーマ:『Relation / In Between −他者とその距離−』 イメージズ・フェスティバル・セレクショ…

マトリックスとボナール色

『マトリックス』テレビでやっていたので見た。思っていた以上に中身の薄い映画だったので驚く。キスで復活って・・・・。一番印象深かったのは、予言者の部屋の色彩設計ですね。あそこの演出は、日常性が逆に異様なものとして際立ってくる感じを上手く出し…

ハリー・ポッターの登場人物人種比率を左右している文化的政治的な背景を考える

同居人が地上波での初上映を楽しみにしていたので録画しておいたハリー・ポッターの映画一作目を一緒に見た。なんだかダイジェスト版みたいな感じで、これだったら連続TVシリーズとして制作した方が良い気もしたけど、市場の現実がそれを許さないのだろう。…

ドイツの演劇教育について(6/18)

http://groups.yahoo.co.jp/group/euterpe-ts/message/310 に書いたとおり http://www.goethe.de/os/tok/KULTUR/2004/v0306j.htm#4 の企画をドイツ文化センターに見に行った。主人公四人の青春群像がメインの映画であって、ドイツの演劇学校でどんな教育がな…

フランスのサイレント映画と活弁

澤登翠の活弁つきで、V・ジャッセの『ジゴマ』とフイヤードの『ファントマ』をみる。 ジゴマというのは、日本でも禁止令が出るほどブームになった作品らしく、犯罪者と探偵が追いつ追われつするたわいない娯楽映画と言っても良いもの。「ルパン三世」の原型…

中国まで穴を掘ること、あるいは板切れの話

このころ、夜中に眠れない日々が続いていた。締め切り間際に徹夜するようなことを繰り返しているうちに、自律神経のリズムが少々狂ってしまったらしい。この日も、3時をすぎても眠れないので、部屋の明かりをまたつけて、テレビを見てみようと思った。物思…

ポーラX

見ながら考えたこと 渋谷での上映期間も終わりに近づいてきたのでカラックスの新作「Pola X」を見てくる。見ながら考えたことを書いてみる。 シネマライズに行くのは始めて。着くと予告編が始まっている。前のほうに座る。スクリーンが曲面になっている…

クストリッツァの「黒猫・白猫」から始まる喜劇論―覚え書き―

クストリッツァの「黒猫・白猫」を見たあとには幸福感にあふれて映画館を後にしたのでした。 もうね、ラストまぎわなんか自転車猛ダッシュの疾走感。ころんでもすりむくだけでOK!これにくらべればハリウッド産の「ジェットコースタームービー」なんて遅さが…

二人のルートヴィッヒ

1999年の夏に、東京の伝統ある語学学校、アテネ・フランセで開かれた上映会で、ハンス・ユルゲン・ジーバーベルクの「ルードヴィヒ二世のためのレクイエム」を見た。ソンタグの評論を読んで以来ジーバーベルクの作品を見たいものだと思っていたが、めったに…

ガリン・ヌグロホの「枕の上の葉」について。

インドネシアの映画監督、ガリン・ヌグロホの映画「枕の上の葉」を99年夏、岩波ホールに見に行った。ともかく、主演の少年達の存在感はすごかった。悪ガキどものふてぶてしい風体だ。 インドネシアの都市「ジョグジャカルタ」で実際に路上で暮らしている少年…