ダンス

ダンスがみたい7の小林嵯峨

ゲスト出演ということで小林嵯峨さんのソロ小品。これがまた素晴らしく良いソロ作品だった。琺瑯の洗面器にろうそくを浮かべて、それを手にゆっくりと入場、床に据えて、その明かりの中でゆったりと舞うところから作品は始まる、だんだん照明が入ってきて、…

アジト現代舞踊団「有情男女」

出演=キム・ユンギョン キム・ボンスン イ・ウンジュ 他振付/チョン・ウィスクはじめ、ポストイットを床に人の形に貼っている。人の様々な属性とか記憶とかがある人を形作っているという隠喩を造形しているのだろうか。床のポストイットを剥がして壁に貼っ…

■吉沢恵「金魚―chapter 5―」

出演=稲生田マユリ 今村よしこ 佐野綾子 滝口美也子 林洋子 博美 田辺静恵(テアトルエコー) 山下由美 作/吉沢恵 音楽/KINTAII 7月27日(水)15:30 の回をみる。会場は麻布 die pratze。私が吉沢さんを今回のフェスティバルに推薦したわけですが。すっか…

山賀ざくろ/星加昌紀+合田有紀

ダンスがみたい!の企画。7月24日(日)17:30の回を見る。「ROCKIN' WALTZ 〜電池の飼い方〜」出演=星加昌紀 合田有紀ヒップホップ系のダンスなのだろうけど、そういったストリートダンスは見慣れていないので、あんまりなにかを突っ込んで言おうという気に…

ケイタケイ

7月22日夜、ケイタケイ'Sムービングアースの公演を見てくる。二作品上演。「ライトpart4“ジクゾーパズル”」 初期作品とのこと。白い切片を床にしきつめていくプロセスが作品の軸になっているのは、タイトルそのまま。ケイタケイ自身、三方の壁に立てかけられ…

オトギノマキコ/秀島実

7月18日、ダンスがみたい7のプログラム、原田広美さん推薦のオトギノマキコ/秀島実の公演を見てくる。・「脱臼するメルヘンは内側のテトリス」構成・演出・出演=オトギノマキコ なかなか繊細なダンスを見せてくれた。白いブラウスに濃紺のスカートという出…

3年2組

ニブロールをひきいる振付家矢内原美邦がニブロールとは別に取り組んだ作品というわけで、「3年2組」を初日に見てきた(7/15)。新川貴詩著『残像にインストール』(光琳社)の序論にこういう一節がある。 小劇場で求められていたのはスピードと笑いだ。台詞…

メガロシアター&SOOM ART

ダンスがみたい!7の「コリアダンスコレクション2(韓国/日本)」を見る。 http://www.geocities.jp/azabubu/・メガロシアター「メガロポリスアザブ 〜濃縮版〜」 20人ほどのパフォーマーが参加した作品。いくつかのモチーフを繰り返しながら、舞台上で様々…

Off Nibroll public=un+public を見る

・公演情報 http://www.nibroll.com/newinfo/unpub.htmlインスタレーション会場での公演ということだが、公演だけしか見ていない。公演中に観客が移動したりとか、劇場とは別の空間を使おうという意図が打ち出されている。けれど、結論としては、振り付け作…

カノコトと新生呉羽

http://www.h5.dion.ne.jp/~olounge/の「移動式WALLプロジェクト」五月の企画として上演されたカノコト(演劇)と新生呉羽(ダンス)による合同公演を見に行ってきた。 http://www.h5.dion.ne.jp/~olounge/ido2222/ido055gastu.htmlカノコトの「空を飛べるの…

1080個の粒子の揺らぎ

見てきた。私が評を書いてみた前回の公演 http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20050212#p1 は、このグループの「いぬ」シリーズの作品だけど、今回の公演は「ねこ」シリーズの作品で、よりイメージとか演劇性とかが強いものなのだそうだ。途中で「ボレロ」が出てき…

1080 個の粒子の揺らぎ ぼろぼろスポンジの時間

朴井明子さんが黄色い勢力さんとやっているダンスユニット「1080 個の粒子の揺らぎ」がセッションハウスのシアター21フェスに出るというので見てきた。2/5(土)。タイトルは「選択」。公演が終わって、このことをどう書けるのかと作品のことをいろいろ思…

若尾伊佐子ソロ公演、サ・カ・マ・ル・ン・ドⅦ

1/15の土曜日、若尾伊佐子ソロ公演、サ・カ・マ・ル・ン・ドⅦを中野のテルプシコールに見に行った。若尾さんが出た舞台は何度か見たことがあったけれど、ソロを見るのは初めてだ。サカマルンドというのは耳慣れない言葉だけど、造語か何かなのかな。今回の公…

舞台のスペクタクル性について −「猿若吉代の会」を見る−

チケットが当選したので、11月24日に国立劇場小劇場に日本舞踊の公演を見に行く。猿若吉代が、自身の振付た清元「柏の若葉」(いわばソロ)と、父であるらしい猿若清方の作品「かしく道成寺」(芝居がかった規模の大きい作品)を踊るという会だった。日本舞…

exhibition+dance [景]

ダンサー・中村公美と撮影家・kamata motokoのコラボレーション展示 http://www.jotomo.com/wisp/kei/土曜日の昼見に行く。 ギャラリーでのダンス公演というのは、ペッパーズギャラリーでのシリーズ企画とかに足を運んだこともあるけれど、やはり舞台でみる…

イマージュ・オペラのマーカイム

10/4月曜日、阿佐ヶ谷ヴィオロンにイマージュオペラ=脇川海里の公演を見に行く。 スティーヴンソンの文学作品にインスパイアされた作品ということだったけれど、確かに、世界に安住できない存在が、世界との不和、その乖離に懊悩する、といった主題が垣間見…

ユーモアとダンスをめぐる諸々の断章

先週書いた通り、We love dance Festial ユーモア in ダンス 東西バトル編、東京公演、全八作品を見た。 http://www.welovedance.com/humor/index.html前橋とか松山とか岡山からのグループが京都と東京で公演できるというのは、JCDNの試みが実を結びつつある…

チェルフィッチュの「クーラー」について

We love dance Festial ユーモア in ダンス 東西バトル編、東京公演を両プログラムとも見てきた。全八作品。 http://www.welovedance.com/humor/index.html初日は、チェルフィッチュ*1を見るために出かける。「クーラー」という作品。演劇グループなのに、身…

ニブロール『NOTES』についての注釈

ニブロール『NOTES』、8/21昼の公演を見た。 http://www.nibroll.com/news/notes-detail.htm『日の丸ノート』演劇公演『ノート(裏)』ダンス公演『NO-TO』の三作品をベースに再構成した「最終バージョン」だそうだ。都内で上演された「ノート」シリーズ…

ピナ・バウシュの『バンドネオン』

『バンドネオン』は、ピナ・バウシュにしては地味な作品なんだろう。地味めな作品にもそれなりの魅力があるというのがわからない人は、見る目がないんじゃないかな。場末のダンスホールみたいなセットが組まれた舞台の上に、とてもシンプルに、いくつかの限…

手塚夏子妊娠記念公演

http://groups.yahoo.co.jp/group/euterpe-ts/message/320 に投稿した公演、夜の部を見に行った。『出産衝動』は、おなかにスクリーンを装着して映像を映すパフォーマンス。スクリーンには紙が仕込まれていて、(パフォーマー本人の)右から左へ手で引っ張っ…

6/17オガワ由香

http://d.hatena.ne.jp/queequeg/20040617#p2 にも言及されているように、オガワ由香『意志の螺旋(7) 火の輪郭』を見た。会場は主催者側のチラシでもわかりにくいところなのだった。というのも、スタジオとは言っても普通の家屋の中にある個人的なスタジ…

水上アートバス

http://groups.yahoo.co.jp/group/euterpe-ts/message/290 に告知した企画を見てきた。水上バスに乗るのははじめて。 15分ばかり早くつくと、すでに切符売り場に列ができている。ちらほらと海外からの観光客もみる。 乗船を待つデッキで、なぜかピンクフロイ…

黒沢美香の「jazzzz-dance」

「シアター・バビロンの流れのほとりにて」http://www.h7.dion.ne.jp/~babylon/での反GW的な黒沢美香連続公演「金色に踊れる牛」の二日目を昨日見た。(1992年『偶然の果実』より)ということで、再演というか、リメイクというか、そういう公演だったようだ…

黒澤美香と踊る万城目純

昨日見た公演について、メモしておこうと思う。 赤紫がかったピンクの電灯が天井で光っていて、客席も舞台も均等に照らしている。開演のアナウンスがあっても、しばらくなにもおきない。ずいぶんたって(五分以上だろうか)客の注意も散漫になり始めたころ、…

万城目vs黒澤

今日は「夜をきらめく」を見に行った。 http://www.h7.dion.ne.jp/~babylon/ttr_cavaret_f.htm

土方メモリアル・・・小林・黒沢/室伏・・・

JADE2003の土方メモリアルと銘打った企画を見に行く。いろいろ忙しかったので今回はパスしようかと思っていたのだけど、「今年最大の収穫か」とか「伝説の舞台になるかも」とかと前評判が聞こえてきたこともあり、金銭的な余裕もできたので見に行ってみるこ…

手塚夏子+黒沢美香=『天才少女スミレ』

手塚夏子と黒沢美香が競演する、というのは、黒沢美香(と、出口→氏)が中心となった「偶然の果実」の企画に手塚夏子さんが参加していたこともあったから、いかにも当然の成り行きという印象ではあったけど、「いよいよか」なんて風に期待を募らせていたのは…

ヌーヴェルじゃないプレルジョカージュ

新国立劇場にプレルジョカージュの二作品を見に行く。以下に、見ながら思った事など。 ・ヘリコプター シュトックハウゼンが、ヘリコプターに弦楽四重奏団を乗せて録音したっていう曲に振付けた作品。なんか、この音楽もコンセプト的にはばかばかしいと思う…

マギーマランの拍手は食べられない

南米の社会的現実から構想して、権力関係だとかを舞台化した、という事なんだけど、そういうテーマの説明が無くても良いかな、と思った。ダイレクトな暴力の表現などはないのだけど、ある種の緊張関係、対立関係みたいなものをモチーフにして、抽象度高く見…