山賀ざくろ/星加昌紀+合田有紀

ダンスがみたい!の企画。7月24日(日)17:30の回を見る。

「ROCKIN' WALTZ 〜電池の飼い方〜」出演=星加昌紀 合田有紀

ヒップホップ系のダンスなのだろうけど、そういったストリートダンスは見慣れていないので、あんまりなにかを突っ込んで言おうという気にはならない。男二人のデュオというのも、あまり見慣れなかったもののように思う。そこで、二人がそれほど絡むというわけでもなく、なんとなく一緒に同じ場所に居る、それだけの時間が流れる、という印象があった。最近、そういう、平行関係が舞台にあるということが気になり始めている。しかし、作品としては散漫なものだったという感想も否めないところ。

「愛の嵐」出演=山賀ざくろ
ビートルズだったり、ピンクレディーだったり、定番中の定番みたいな音楽があれこれと流れて、体操着に紅白帽をかぶった中年男がペーソスたっぷりなダンスパフォーマンスを繰り広げるというか。

ピンクの帽子なのかと思ったら、赤がにじんで白がピンクになってしまったということみたい。そういうなんというかくたびれちゃってるところが何か逆にキュート(?)になっちゃった(?)みたいな感じは、山賀ざくろが舞台で体現しているキャラそのものみたいな感じもする。紅白帽の白がピンクになっちゃった男。

キャラが立っている、というだけではなくて、やっぱりそれなりに長年踊り続けてきただけのものがあるのだろうけど、そういうのを、これみよがしに神妙に見せたりはしなくて、悪ふざけみたいなノリのなかででも、身体を動かすことそのものに固有な魅力みたいなもの、あるいは、動いているからだ固有の色気みたいなもの、を発散してもいるというか。照れてみせることで、逆に、真正なものをぼろっと出しちゃうというか。

でも、前に神楽坂ディープラッツで見たほうが良かったような気もして。麻布ディープラッツは、中途半端に大きすぎたかもしれないとも思った。お客さんがその回あんまり入っていなかったということも、そういう印象を左右しているのかもしれないけど。