舞台

飴屋法水の『3人いる!』−++

リトルモア地下に初めて行った。飴屋法水演出初めて見た。多田淳之介の戯曲が上演されるの初めて見た*1。8月3日の昼の回。「3人いる!」特設サイト飴屋法水は現代美術の文脈でも注目されていたので、そのせいか、客層としては演劇ばかり見ているのではない人…

実験ユニット「人間ラジオ2」を見た

手塚夏子のアーカイブ Natsuko Tezuka's archive: 人間ラジオ 2 上手客席手前に照明卓があって、照明家(中山奈美)も舞台上の条件を見ながら照明を変えていく。よくあるように天井に照明がつられていて無色の光を投げかけているほか、舞台四面中央に(客席…

アラン・プラテル/見なかった記念に

私は見に行かなかった。見に行った人たちの文章。 快癒を求める人々。ストリート・ダンサーのようなアクロバティックな踊り。白人も東洋人も南方人もいる。人に触れていやされようとしても震えはとまらない。裸になって身体をたたく。動きはねじれる。思わず…

この一年のエウテルペ

演劇とかダンスとかの世界にどっぷり半身つかっていたころに、舞台芸術全般について知的関心から語り合うMLとして、エウテルペというメーリングリストを立ち上げました。 http://groups.yahoo.co.jp/group/euterpe-ts/ 自分が舞台から遠ざかってしまったこと…

でも舞台の話をしているんだ

http://fringe.jp/ の http://r.hatena.ne.jp/fringe/%E6%89%B9%E8%A9%95%E7%B3%BB/ に当ダイヤリーが登録されていることは知ってたんだけど、最近ほとんど忘れてました。もう久しく舞台の話書いてないよねえ。でも、舞台情報とか求めて見に来ているひともた…

ポタライブワークショップで

私が発表したときの様子を中橋さんがレポートしてくださっています。 http://shoko.from.tv/archives/2007/05/27-210845.php 自分なりのワークショップの感想をまとめようかと思いつつ先に進まないんですが、とりあえずリンクしておきます。さかのぼって、あ…

ポタライブ評訂正

それで、急な坂でトークのあと伊東沙保さんがあいさつしてくださり「柳澤さん、記事よみました。ありがとうございます。って、私のいうことじゃないですね。ところで、あの、どうでもいいことなんですけど、いとうのとうが藤になってましたが私、東のほうの…

ポタライブ冬のサミット評を書いてみた

某カットイン紙に載ってたらしい文章に勝手に手を入れて転載しました。 http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=689 『界』についてはまあ気分よく描写できるわけです。いくらかでも気分良く読んでくださる読者がいらっしゃれば幸い。 『museum』につい…

手塚夏子評

ところで、ワンダーランドに手塚夏子さんのこのあいだの公演についてレビューを書きました。 http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=677 淡々と書きました。もっと文法的に無理のない平明な文章を書きたい。「文節」は「分節」の間違いでした(あとで…

劇場で言葉につまる

先週の水曜日に、岸井大輔さんの講演を聴きに麻布ディープラッツに出かけた。終演後には大岡淳さんほかのゲストと共に岸井さんがトークに出ていた。 http://plaza.rakuten.co.jp/kishii/diary/200704240000/ ポタライブはあらゆる芸術実践の中でここ2年ばか…

ポタライブワークショップ その2

ポタライブのワークショップには、前から少し出たいと思っていた。妻が「朗読会に出るのに参考になるかもしれない」といって受講を決め、一緒に出ないかとさそわれて、受講してみることにした。第3回目は『選択』 http://plaza.rakuten.co.jp/kishii/diary/…

ポタライブワークショップ その1

いろいろ思うところがあり、ポタライブのワークショップ初級の5回シリーズを第二講から受ける。講師はポタライブ主宰の岸井さん。第二回目のテーマは『観察』。一回目はお試し的な意味もあるので省略してもOKなんだとか。 駒場東大前駅に集合して、表ではな…

『エンジョイ』論中間まとめ(素描)

2月中にはある程度感想サイトまとめの記事を書き上げようかと思っていたのだけどちょっとその余裕が無さそう。このまま何も書かないままフェイドアウトするおそれもあるので、一応の現時点での私の『エンジョイ』についての結論をメモしておく。http://chel…

『エンジョイ』(5)

なんかチェルフィッチュの『エンジョイ』というと不正確で新国立劇場の『エンジョイ』と書いたほうが正確らしいですね。クレジット上。まあ、いいか、と思いつつタイトルを変えてみたり。それで、ワンダーランドに載った森山直人氏による http://www.wonderl…

チェルフィッチュの『エンジョイ』(4)

岡田利規さんが岸田賞取って戯曲も出版された『三月の5日間』でもホームレスが描かれていて、路上で大便していたホームレスをエサをあさる犬と見間違えた自分にショックを感じて嘔吐するというシーンがあった。遠くの戦争とセックスの重ね合わせに言及され…

チェルフィッチュの『エンジョイ』(3)

今日読んでぐっときた感想について2点ほど。omo-8さんの感想。 http://www2s.biglobe.ne.jp/~omo-8/log/200612.html#20061220第4幕のあり方について 主人公は新宿の漫画喫茶バイトの30代突入トリオ。頭文字をとって年下組に「みかか」と蔑称されている。そ…

チェ『エンジョイ』(2.5)― 舞台と政治についての書きつけ―

チェルフィッチュの『エンジョイ』の件でリンクしてくれた中西Bさんが前回書きかけた「フレーム」うんぬんの話でこんな考察を。 普通の演劇では普通に枠がありますが、美的強度(上演の自律性)が強いチェルフィッチュではそれは普通には必要ありません。です…

チェルフィッチュの『エンジョイ』(2)

岡田利規(って書くとキーワードリンクされるので書いてみた)の新作について。前回も引いた「ブロググビグビ」では、 http://assaito.blogzine.jp/assaito/2006/12/post_607b.html 「始まってしばらくは、いつもとちがうなあということに戸惑ってみてた」と…

チェルフィッチュの『エンジョイ』(1)

『エンジョイ』に関するネット上の感想や批評をグーグルで上位にヒットするものから順番に読み始めた。時間の許す限り年始にかけて丹念に読んでみようかと思っている。今日読んだいくつかについて言及しながら、『エンジョイ』についての考えを進めてみたい…

金魚(鈴木ユキオ)の『犬の静脈に嫉妬せず』 

アゴラ劇場で見る。前に、鈴木ユキオさんは舞踏界隈から「コンテンポラリーダンスに日和った」とか言われたという噂を聞いたことがある。 今日終演後知り合いに「これって舞踏なんですか?」と聞かれて答えに窮したんだけど、「創作理念」「方法論」「様式」…

フランケンズの舞台評

先日、ワンダーランドのメールマガジンにフランケンズの公演『暖かい氷河期』について書きました。 http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=560個人的には、強引な類比で押し切る書き方は、チェルフィッチュの岡田さんが「なぎさにゆこう」という企画で…

演劇千年計画のワークショップ発表会

演劇千年計画のワークショップ発表会を見てきた*1 http://web.archive.org/web/20070220095545/sennenkeikaku.net/index2.htm 日時 2006年9月23日(土) 場所 学習院女子大学やわらぎホール講師陣 大岡淳(商品劇場) / 倉迫康史(Olt-d.d) / 志賀亮史(百…

ポタライブ新作をレビュー(批評の不足について反省)

ワンダーランドのメールマガジンに、ポタライブのレビューを書きました。 http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=535&catid=9メールマガジンの前の号では、小澤英実さんがポタライブに言及。小澤さんは、岸井さんの舞台作品の物足りなさを語っていて、…

王子小劇場「夕鶴」リーディング

http://www.en-geki.com/yuzuru.html の企画を見に行ってきた。小劇場が新作戯曲を公募して上演を後押しするっていうのもすばらしい企画だけれど、そこで評価された作品がリーディング公演という形で上演されるのも興味深いわけで。スローライダーって見たこ…

東京境界線紀行「ななつの大罪」

明治安田生命社会貢献プログラム 「エイブルアート・オンステージ」 http://www.ableart.org/AAonstage/ 参加事業 マイノリマジョリテ・トラベル presents 東京境界線紀行「ななつの大罪」という企画を見に行ってみた。http://430.mimajo.net/マイノリティと…

向井千恵×田山明子

「duo improvisation」をテルプシコールで。 完全即興ではなかったような感触。歌もあったし。向井さんが踊るのを初めてみた。うかつにも演奏するだけだと思ったのでびっくりして、ダンサー専門じゃない人のダンスってなんだろうだれでもできる範囲の動きと…

東京戯園館プロデュース 「蒼穹(そら)はない」

次のような公演を見に行ってきた。 会場は麻布ディープラッツ http://www.geocities.jp/azabubu/ 東京戯園館プロデュース <演劇+舞踏> 「蒼穹(そら)はない」(A・アルトー原作)出演者:高田恵篤 渡邊敬彦 工藤丈輝 他 スタッフ:出演・演出=ディディエ・…

移動式WALLプロジェクト4月(佐藤ペチカ/徳久ウィリアム)

佐藤ペチカさんのダンス公演には何度か足を運んだことがあって、佐藤ペチカさんが自分の名義でやっているのは覚えている限り全部ソロ公演だったのだけど(もしかしたらグループ作品にも客演していたかもしれない)佐藤さんが中心となったグループ作品で、し…

dotsの公演『うつつなれ』について

8/7の昼の公演を見に行った。京都造形芸術大学のプロモーションが目的だったというわけだろう。学生劇団が先生たちのお膳立てで公演する運びになったんだろうなあと想像させる展開だったわけだけど(こういう感想は、http://d.hatena.ne.jp/mmmmmmmm/2004080…

スポーツ中継のスローモーション

バイト中の休み時間にバレーボールの中継を見ていた(自分ひとりならスポーツ中継なんてほとんど見ない)。 なんだか、昔に比べてライブ中継の映像的演出が非常に洗練されているように思うのだけど気のせいだろうか。ボールを追うカメラワークとか、単に球の…