スーパーマンを巡って

こないだ某FM局でKISSのインタビューを流していて、ライブで花火とか火花とか大量につかってオーディエンスはやけどに要注意だけと俺たちはスーパーマンだから大丈夫だと訳していた。

なんかスーパーマンの映画をリメイクするらしいですね。

考えてみるとスーパーマンの映画は一作も通してみたことはないけど、どういう話かは大筋で知っているし、断片的には映像を何度もみているし、クラーク・ケントがスーパーマンだってことも知っている。重力の大きな星から来た異星人だってことも、「図鑑」か何かで読んで知っている。

コミックの方も読んだことはないけど。

それで、一時的に再結成していたYMOのアルバムの一曲目がbe a supermanって歌詞を繰り返す曲だった。

坂本龍一か誰か(といっても残り二人だけど)supermanっていうのはニーチェの言う超人のことで、とか言っていたのを聞いた気がする。

ま、でも、件の曲は「スーパーマン」というカタカナ発音も入っていて、これは、日本語だとニーチェの超人のことではなくアメコミヒーローの意味になる。当然スーパーマンの含意は前提されている。

10年ばかり前、カーステレオでこの曲かけてたらいっしょに乗っていた母が「何?スーパーマンの歌?」とか言っていたのを思い出す。

アメリカ人なり英語圏の人がニーチェを読むときにはアメコミヒーローのことが念頭に浮かんだりしないんだろうか。

(2008年7月30日 mixiから転載)