さいきんオギーのブログが素敵で心和みます

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数年前の一時期、更新されない頃があって、そういうこともあって読まなくなっていましたが、久しぶりに見てみたら最近はほぼ毎日更新されているんですね。

しばらく前にもうなんか短歌って騒々しくっていやだなーとおもうようになって読まなくなってしまっていたのですが(そのかわりに俳句に親しむようになっていた)さいきんもう調べだけで中身のないような短歌がこころにしみます。

短歌研究の今年の5月号の特集が「現代の87人」ってなんじゃそりゃって感じなんですが、それって特集かよ、テーマなによ、って感じで、それで全部男性歌人で、年寄りばっかりってさって思いながら、半分以上は退屈なんですけど、そりゃ、岡野弘彦先生の戦後すぐの経験を語ったエッセイとかは正座して読みますが、それは別として、篠弘さんの短歌が沁みました。筆跡も素敵だ。

今読み返してみた。

うーん。思っていたよりいろいろ意味があるぞ。もう本当に希薄に希薄になって人生とかをとても遠くに突き放してしまうようなものが読みたい。

 この世から少し外れた場所として午前三時のベランダがある/荻原裕幸


荻原さんは、柄谷行人とかを潜り抜けた上で古典の現代への摂取をしているとおもうのですね。短歌の世界でそういう歩みをしたひとってほかには居ない気がして、これからますますその重要度が高まってゆくのではないか。こうやって毎日批評的エッセイと日常記録と短歌をほぼおなじ分量書き続けられるっていうのがやっぱり技術ですよね。

(2008年7月30日 mixiから転載)