ニュースと写真

例の秋葉原の通り魔事件ですが。

月並みな感想だけど、若い記者とかが事件の現場に出ているととてもはりきっているみたいではつらつな感じだなあと思う。屈託無くメディアの欲望を体現できてしまうようでないといまどきそういう職にはつけないんだろうか。ほんとまるでメディアが望んだように犯された犯罪で報道する側が深刻ぶってみせようがどうしようが視聴率は取れるからヘビーローテーションできるキラーコンテンツだ。

それで、TVに出た被害者の写真のことで妻と話した。実年齢より若い、昔の中学時代の写真しか出ない人がいる。死人は個人情報保護法の範疇外と知って驚いたとか妻が言っていて、僕は、「面取り取材に走らされる若手テレビ記者が、被害者の写真なんかテレビでながさなくったって良いじゃないかって疑問をいだきながらも職務命令だからかけずりまわってるけど納得いかないことがあるとかフジテレビの深夜の番組で言っていたのをみたことあるよ(確か森達也とかも手がけたテレビ開始何周年だかの報道を考えるシリーズ番組だ)だから、面取り取材に走らされている若い記者が、どこか抗議の気持ちもあって古い写真だけ見つけてやめたのかな」「そういうわけでもないんじゃない」「やっぱり家族は写真提供断るし、親しい友達とかも断るし、そうなると、縁遠いけど同学年だったとか、そういうところからしか写真がでないってことか」「そうじゃない」とか話をした。

(2008年7月30日 mixiから転載)