『はぐれ刑事純情派』が終わりましたね。

はぐれ刑事純情派』は、カメラワークとか、見事な職人芸で見ていて気持ちが良い。

役者の立ち位置が変わった後微妙にカメラ移動したりアングル変えたりするのが、見事に決まる。

この日の最終回でも、「路上でヤク中であばれてる青年を主人公の人(名前忘れた、あの、中村モンドですよ)がとりおさえて刃物をおとして(刃物のアップ)一緒にいた娘(がうしろから駆けつける様子をローアングルから)が手錠かける」までが手持ちカメラでワンカットで、流れるようなカメラワークが見事。

ラストの漁船があるところのロケでも、クレーンを持ち込んでるのに、ちょっと俯瞰気味にアングルを変えるだけというささやかなしかし効果的な使い方をしていて憎い。

きっと、連続ドラマだからカメラリハーサルとか綿密にはできないはずだけど、そこは、軽い打ち合わせと一回くらいあわせるくらいで撮れちゃうんだろうな。あうんの呼吸みたいなのが、長年続けて撮ってきた現場にはあるのだろう。絵コンテとかいちいちなくて、もう脚本もって行くだけで現場でどんどんカメラワークが決められていくのだろう。

というわけで、最終回、さすが人情物という落着でもう拍手するしかない。

(2008年7月29日 mixiから転載)