2000-01-01から1年間の記事一覧

ポーラX

見ながら考えたこと 渋谷での上映期間も終わりに近づいてきたのでカラックスの新作「Pola X」を見てくる。見ながら考えたことを書いてみる。 シネマライズに行くのは始めて。着くと予告編が始まっている。前のほうに座る。スクリーンが曲面になっている…

所作が描く相貌−ジョセフ・ナジのヴォイツェック−

日曜日の午後、世田谷にある中規模の劇場 「シアタートラム」にジョセフ・ナジの舞台作品「ヴォイツェック」 を見に行く。ジョセフ・ナジの作品を見るのはこれで二回目。前回の来日公演「カナール・ペキノワ」も、もう4年ばかり前かな。今回は狭い舞台に狭い…

声を聴く耳、からだを見る目

1月31日月曜日にはPlanBにイギリスからきたアーロン・ウィリアムソン氏のパフォーマンス「Anti-Speak<反・話>を見にいく。前日の佐々木さんの公演を見に行ったときポスターが貼ってあって、興味をひかれたのだ。アーロン氏はあるとき聴覚を失った人だと…

居酒屋そして劇場あるいは

この間の日曜日、国立の居酒屋キノ・キュッヘのマスターがPlanBで上映会を行うと言うので出かける。キノ・キュッヘは、実験映画の上映会や舞踏の公演などが開催されている素敵な居酒屋だ。マスターの佐々木さんは、もともと映像表現にも関わっていた人で、映…

生まれる前のテレビ番組

最近、NHKでは深夜枠で古い番組を再放送している。「新日本紀行」も、そのひとつ。日本の各地を訪ねながらその土地の風土に根差した文化を紹介する、というものらしい。しばらく前から再放送していて何度かちらっと見たことはあったけど、じっくり見たことは…

タイトルの由来

注釈というのは、例えば古典的な書物の細々とした内容のひとつひとつを検討し、それによってできあがったコメントのことです。本文のいちいちの部分に、さまざまなコメントがさしはさまれて行く。そんな仕方で、日々自分と世界が切り結ぶ場所のそれぞれを考…