WWFes.2009のアーティストキュレーション公演4作

WWFesという、山崎広太さん中心に開かれた、ダンスフェスティバルの公演を見てきた。作家サイドからシーンを活性化しようという試み。4人のダンス作家(artist)が4人の出演者(artiste*1)を推薦して組んだプログラム。
http://bodyartslabo.net/festsub/programs/pf.html

JOUさんが選んだのは高橋智子という人。自作自演ソロ。メルヘンチックにキャラクターを演じる類の演目。腹話術で本物のリンゴに顔が描かれているキャラを演じて、「僕を食べて」とか言いながら踊っていた。

羊屋白玉さんが選んだのが坂田友妃子という人の振付作品。藤田能理子という人と二人で出演。ベージュっぽいワンピースみたいなひらひらした衣装に古いちょうちんブルマーみたいな下着をつけていて、ガーリッシュな感じで、ある種痙攣的に細かく手を震わせる振りとかを入れながら、でも、ローザスみたいな洗練されたアンサンブルに仕上げていて見ごたえがあった。花(造花?)をあしらったオブジェも上手く使っていた。

山崎広太さんが選んだ金野邦明さん。久しぶりに見る。自作自演のソロ。女性ものの歌謡曲3曲にあわせて踊る。気取った雰囲気がコミカルでウケていた。

吉沢恵さんが選んだ江原朋子。初めて見た。ダンスのキャリアを積んだ60代であそこまで動けるのはすごいんだろうな。「町へ出よう」という作品。初めは歩き回って少しジェスチャーを交えながら、いろんな品物を拾い上げたり、帽子かぶったり、上着を脱いだりしていて、すこし振りが入ってくるといった感じ。次第に、ステップを交えたダンスになっていく。無駄が無い動きというか。終演間際に客席に近寄ってひそひそと「帽子すてきでしょ、去年の誕生日にもらったの」とか言って、そのまま走り去って退場。終演。

*1:eがつくアーティストは芸術家って意味じゃないからね。http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=artiste&dtype=1&dname=1na&stype=0&pagenum=1&index=00404000