短歌

わたし『渡辺のわたし』の批評会を見に行ったわたくし

斉藤斎藤第一歌集『渡辺のわたし』批評会に出かけてきた。今回の批評会でひとつ際立って明らかになったのは、「父とふたりぐらし」の、家族事情を語る連作が『渡辺のわたし』の受容を好意的なものとする上でかなり大きく作用したということでしょうか。小池…

『渡辺のわたし』の私と『デジタルビスケット』の僕

いよいよ明日『渡辺のわたし』批評会ということで、なんだか様々な緊張が池袋WGPを指向しながら各方面から高まっている気配を勝手に感じつつ、それなりに予習しておこうと、『渡辺のわたし』を読み返して・・・・ここで唐突に荻原裕幸さんの作品を思い出…

短歌の鬼

先週、現代詩手帳の春日井健追悼特集を購入ISBN:4783718598。読み進めているところ。 私は、亡くなって初めて、その存在の大きさを知った。歌集では、『白雨』をちょっと読んだことがあるだけだ。加藤治郎氏の追悼文を読んであやうく泣きそうになった*1。春…

朗読千夜一夜の第八夜

水上アートバスを片道見た後、out-loungehttp://www.tcn-catv.ne.jp/~aka/ での朗読イベントに行ってきた。朗読千夜一夜の第八夜。歌人の田中槐と、方法主義者http://aloalo.co.jp/nakazawa/method/index_j.htmlが競演するというので興味をひかれたのだった…

2002年『群像』12月号の穂村弘

「うたと人間」とタイトルがつけられた対談での穂村弘の発言で私の目に止まったのは、まず、現代の人間と、「昔の」人間の違いに穂村弘がこだわっているところ。与謝野晶子や斉藤茂吉の「夢の総量、絶望の大きさ、希望の強さ、欲望の強さ」「そこにあるカオ…