ピナ・バウシュ追悼

たとえば、バランシンやクランコの振付作品を私たちは今でも見ることができるし、ニジンスキーの振付が記譜された譜面から再現されるということもありました。振付作品は残る。私はダンサーよりも振付家が注目された時代にダンスを見始めました。そのことが偏りであることに気付くように語る人がいることも知っている。でも、私は、時代を超えて残る作品に魅力を感じるところがあります。ピナ・バウシュという類稀な個性が残した痕跡は、その限られた生を超えて、世界に一片の豊かさを加え続けていくことでしょう。ピナ・バウシュその人への(内野儀氏が問題にしたような)Affectionとは別に、その豊かさを寿ぐことのできる世界でありますように。

2009-07-01 - ヤサぐれ者の魔窟vs発掘亭日乗越
PINA BAUSCH (1940-2009) - Programmes
Steptext
http://d.hatena.ne.jp/zucasa/20090630/1246413918


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浅田彰【ピナ・バウシュの魅力】
浅田彰【そしてダンスは続く――ピナ・バウシュの軌跡】


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ピナ・バウシュの『バンドネオン』 - 白鳥のめがね