ムーミンのサイズ（３０ｃｍ）

『ムーミンのふたつの顔』を読んだ。

ムーミンの作者であるフィンランド人のトーベ・ヤンソンがイギリスの新聞でコミックスをはじめるいきさつの話とか面白かった。評伝と作品論がバランスよく配されていて、なかなか良い本だと思う。

さて、穂村弘の『にょっ記』の「女言葉」で女言葉の練習っていうのでこういうネタがあった。

　隠してたのね
　ムーミンがほんとは小さいってことを（３０ｃｍ）

私は院生時代にムーミンファンの他大の研究上の先輩から聞いてムーミンのサイズを知った。「小さいってことがムーミンの世界で本質的なんですよ」と言っていた。

穂村弘もなかなかうまいところをついてくるものである。

昔、チェッカーズのラジオ番組でムーミンとノンノンというシンボル的隠語を使っていた。そのころアニメのシリーズでは、原作でいうスノークのお嬢さんの名前はノンノンになっていた。「おとこのひとってこんなグロテスクなノンノンを何で見たがるのかわからない」とかいう投稿にコメントするフミヤとか。

そのころ中学生だったけど、同級生の女の子たちはたいていファンなので熱心なリスナーで、ムーミンとノンノンの話できゃあきゃあしていたものだった。

（2008年7月30日　mixiから転載）