「うたと人間」を見つけた理由

坪内祐三が『群像』に書いていた「『別れる理由』が気になって」の第一回をたまたま去年読んだら面白くて、ちょっと気になっていた。それで、ちょっと時間に余裕ができた先月の中ごろ、大学の図書館の地下にある閉架書庫にもぐりこんで連載を追いかけてみた。一度中断するところまで流し読みしたのだけど、その途中で2002年12月号に穂村弘竹西寛子と対談してる記事を見つけたので、これは、と思い借り出して読んで見た。昨年の夏に『短歌ヴァーサス』の二号に載っていた連作に「篭絡」されてしまって、最近にわかに穂村弘ファンになっていた私なのだった。