ポタライブ『笑わないで欲しい』
今日は谷中ポタライブ『笑わないで欲しい』へ。作演出田口アヤコさん。
台風でどうなることかと思ったけど、行って見ればだんだんそらは晴れ上がってきた。
西日暮里から日暮里まで、坂を上がったり下りたりを繰り返し、小さな路地をぬうように抜けていくルート設定はなかなか見事だったのだけど、ライブとしてみると、やっぱり谷中の街並みそのものの魅力のほうが勝っていたような気がしないでもない。
たぶん、雑然としたものが雑然としたまま魅力を持つということと、散漫に終わってしまうということの間にはとても微妙な違いがあって、そこが、どうも散漫になってしまった気がする。
一緒に見に行ったツレが言うには、登場する男女二人を恋仲(だった)として見せたかったんだろうけど、それがうまくいってなかったんじゃないか、とのこと。なんかぜんぜんそういう発想が自分には無かったなあ。というか、これは、出演したダンサーである木室さんのキャラクターをいつも人間とは思ってないからかもしれないけど。
台風のあおりで風がつよくて、劇中で歌われる歌が切れ切れになってしまって、でもそれもそれで味だったのかもしれない。
帰りに、谷中であそぼうということになって、30円コロッケを買って食べたり、ポタライブのルートをちょっと辿りなおしたり、逆に歩いたりしてみた。
そんなことをするのは初めてだったけれど、やっぱり、ポタライブで歩くのと、個人的に散歩するのとでは、ずいぶん雰囲気が違うもので、見えてくるものが違う。
ポタライブの時には、見られる(町の人にも、案内の人にも)ということが大きいんじゃないかとつれが言っていて。これは、たしかに重要なポイントだと思う。
谷中の場合はお店とか見るものはたくさんあるので、もう少しゆっくりしたペースでお散歩しても良いかなあとも思った。
前回田口さんが演出した船橋編でも、ラストシーンで犬が飛び入り出演してたんだけど、なんだか今回も、ブリーダーさんたちの犬が飛び入り出演してた。
(2008年7月29日 Mixiから転載)