東京/不在/ハムレット
遊園地再生事業団
http://www.u-ench.com/
の
東京/不在/ハムレット
http://www.u-ench.com/fuji/tah.html
を見た。
ほぼ予想の範囲内の舞台だった。
『サルでも描けるマンガ教室』では、マンガの方法論を解説しながら、理論どおりの作品を作った作例が掲載されてゆくのだが、その、作中作品だけを取り出してアンソロジーを組んで見せられた、といった印象。
あるいは、一昔前のアダルトビデオのドラマシーンだけをいくつかつないで見せられたという印象。
そういう所で、演技とはこういうもの、演劇とはこういうもの、といった、表現ジャンルを規定している理念への認識が、逆に還元されて提示されるような気がしたりするのだけど、そういういわば希薄な還元みたいなものがなされているのではないかというのが、見終わった感想だった。
ニブロールが関与している場面でも、ニブロールの方法だけが、弛緩したしかたで露呈されているような、ニブロールの劣化コピーをニブロールのスタッフが作っているような、印象であった。
そういう感想を得るには、高い出費であった。
小説版は読み続けるのが苦痛で、読みきらなかったが、小説で提示できる物語りを、舞台で繰り返そうとする理由がわからない。
(2005/4/26)