市村弘正『小さなものの諸形態』

の増補版が平凡社ライブラリーから出ましたね。昨日、本屋で見ました(法大のそばの店なので平積みだった)。広く読まれて欲しいものです。


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582764967/3w-asin-books-22/250-8208810-9162655

http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_496


解説が宇野邦一さんだというのに軽く驚く。ちらっと見ただけですが、明快そうだった。

(市村先生の授業は学部生のころ熱心に聴いていた。そこで、ある種、人生を左右されるほどの決定的な影響を受けてしまった。宇野さんは修士のとき、法政の院でドゥルーズを読むゼミを持っていて、そこにはいろんな大学から学生があつまっていた。)

ST通信に書いた記事の最後で
http://www.jade.dti.ne.jp/%7Estspot/Mag/28th.htm
わたしは、市村弘正の名前を出していました。

追悼的認識、というのは、むしろ、『「名づけ」の精神史』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622012162/qid=1090650151/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/250-8208810-9162655

の「物への弔辞」などが念頭にあったのだけど。


市村さんが思考している場所は、わたしにとっては、とても気になる所だけれどもそこに身を据えることはとうていできないような場所なのかもしれない。

昔、『小さなもの・・・』が出たてのころ、原宿にスタジオアッズーロのビデオ・パフォーマンスがあって見に行ったとき、SFCの某先生がゼミ生を連れて見にきていて、妙な縁でちょっと話すことになり、帰り際にこの本を紹介したりしたことがあったのを思い出した。